NHK WORLD-JAPAN NEWSに特集されました : Documenting life under Myanmar’s junta
- torukubota

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2026/02/19
10年以上にわたり、日本のドキュメンタリー映像作家、久保田徹はミャンマーにレンズを向け続けてきました。2022年、彼は現地の抗議デモを取材中に軍政によって投獄されました。現在、彼は軍政下にある生活の現実を世に知らしめるため、新たな手法を模索しています。
---------------番組の内容--------------
2022年、日本のドキュメンタリー制作者である久保田徹は、前年にクーデターで権力を掌握したミャンマー軍政に対する市民デモを取材中、拘束・投獄されました。釈放後、久保田氏がミャンマーに再入国することは不可能となっています。しかし、それで彼の歩みが止まることはありませんでした。私たちは、現地の若者たちを支援するために彼がいま何をしているのか、話を聞きました。
昨年12月、久保田は東京に住むミャンマー人移民による抗議活動を取材していました。デモ参加者たちは、民主派候補者が排除された軍事政権による「形ばかりの総選挙」に抗議しており、久保田は後にその映像を短編ドキュメンタリーとして発表しました。
久保田徹: 「クーデターから5年が経ったからといって、平和が戻り、選挙が行われ、ミャンマーが民主主義になったとは到底思えません。毎日、軍による空爆のニュースを耳にします。だからこそ、このように声を上げ続けることが非常に重要だと考えています」
久保田が初めてミャンマーを訪れたのは、クーデター前の2015年、大学2年生の時でした。彼は、深刻な迫害に直面していたイスラム系少数民族ロヒンギャの状況に関心を持ち、その後も頻繁に現地を訪れ、社会的に疎外された人々に焦点を当てたドキュメンタリーを数多く撮影してきました。
しかし、2021年に軍がクーデターを決行。これにより、ミャンマー全土の人々の生活は一変しました。かつては表現の自由があり、メディアも比較的自由でした。若者たちは起業し、自らの手で未来を切り拓く希望を持っていました。しかしクーデター以降、それらの夢は打ち砕かれました。人々の自由は失われ、命の安全さえ保障されない状況が続いています。
クーデターから1年半後、久保田は人々の苦境を伝えるためにミャンマーに再入国しました。これが彼の人生の大きな転換点となります。軍に対する抗議デモを記録していた際、彼は軍事政権(軍評議会)の取り締まりに巻き込まれました。
久保田徹: 「あのデモを撮影すると決めたことを、ひどく後悔しました。その時まで一緒にいた人たちがどうなったのか、そればかりが心配でした」
彼は逮捕され、デモ隊が使用していた横断幕を持たされた状態で写真を撮るよう強要されました。煽動罪などの罪で有罪判決を受け、禁錮10年を言い渡されました。しかし、日本政府や国際社会からの圧力もあり、3カ月半後に釈放されました。二度とミャンマーに入国できないかもしれないと悟った時、彼の中であるアイデアが芽生え始めました。
久保田徹: 「映像というメディアを使って何かをしたい、そしてミャンマーで起きていることを伝えるために、報道に携わっている他の人々を助けたいと考えたのです」
久保田が目を向けたのは、タイとミャンマーの国境付近にある街、メーソートでした。ここは、軍政の弾圧を逃れて出国を余儀なくされた多くのミャンマー人ジャーナリストや映像制作者たちの拠点となっています。
その一人、エンモーウー(Eunt Maw Oo)は、弾圧の様子を撮影し、その映像を海外メディアと共有したことで当局に逮捕されることを恐れ、タイへ逃れました。
エンモーウー: 「タイに来たとき、機材はすべて置いてこなければなりませんでした。映像を撮りたかったのですが、カメラがなかったのです」
2年前、久保田はエンモーウーのようなジャーナリストを支援するため、メーソートに拠点を構えました。彼はカメラを無償で貸し出すプロジェクトを開始。日本から機材の寄付を受け付けるだけでなく、映像制作の技術指導も行っています。これまでにカメラの貸出実績は400回を超えています。
困難に直面しても、久保田はミャンマーを見捨ててはいません。 「もともと自分がやろうとしていたことができなくなった悔しさはありました。でも今は、関わっている人たちのことが少しずつ分かり始めています。自分にできることがもっとあるはずだと気づきました。映像を使ってできることはたくさんあります。ミャンマーで起きていることが忘れられないようにしなければなりません」
軍政下の実態を暴こうとする活動の中で、久保田がどれほどの経験をしてきたかは想像に難くありません。彼がメーソートで支援しているジャーナリストたちの映像は、プロジェクト「Docu Athan(ドキュ・アタン)」のウェブサイトで、英語字幕付きで無料公開されています。また、同サイトでは活動への寄付も受け付けています。




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