コロナ禍の始まり。全世界の人々が、ある程度の自由を奪われる共通体験をした。ロックダウンという言葉の響きは懐かしいものになったが、当時の私たちは確かにそれを経験した。そのとき、僕は恒常的に自由を奪われている人々のことを考えていた。日本の入管施設で収容されている外国人。あるいは「仮放免」状態にあり、移動の自由を奪われている難民申請者の人々。彼らの状況を映像にすれば、それまでよりわずかに、だが確実に人々の心に響くと思った。クルド人のアリさんを主人公に、『終わらないロックダウン』を撮影してからは、導かれるようにさまざまな元収容者たちと出会うことになった。